旅 常 人 -RYO JYO TO-

旅を振り返りながら、これから旅する方にアドバイスします

アラスカ フェアバンクス

オーロラ観賞の聖地と言われるフェアバンクスはアラスカ中央に位置しています。年間平均243日オーロラ現象が起きるので、オーロラを一目見たい世界中の観光者に大変人気があります。
フェアバンクスの特徴は、高いオーロラ発生率はもちろんのこと、犬ぞりやかんじき体験、デナリ山遊覧飛行など時間を有効に使える多種多様なアクティビティの数々です。
毎年2~3月には氷の彫刻世界選手権が行われ、世界中から集まった彫刻家がその腕を競います。同じく2月にはカナダとアラスカを流れるユーコン川に沿った約16,000kmのコースで、ユーコン・クエスト国際犬ぞりレースも行われます。
フェアバンクスの北東にはチナ・ホットスプリングスというゴールドラッシュ時代の近郊探索者らによって発見された温泉があります。敷地内に天然温泉が湧き、オーロラ観賞も楽しめる大変贅沢なスパリゾートです。幅約43mの広々とした露天岩風呂が魅力です。効能はリウマチ、成人病、冷え性などです。

オーロラが出る確率ですが、夜間晴れていれば、ほぼ観測出来るでしょう。問題は、現れるオーロラがその時にどれだけ発達するかですよね。

当然のことながら、オーロラはいつ出現するかわからないので、暗くなったら30分~1時間おきに空はチェックしておきたいところです。殆どが北の空から出始め、最初のうちは光度も薄く動きも活発でありません。しかし、活発になると光度が増し崩壊現象を起こし、発達します。発達するまで数時間かかることもありますし、消えてはまた現れるといった不規則な自然現象なのです。
比較的、よく発生する時間帯は11pm~3amです。早く出るときは夕方から出る時もありますし、明け方に出ることもあります。日照時間の短い12月や1月には、朝の7時や8時まで出ていることもあります。

大事なことは遭遇するチャンスをつくることです。しかし、大半の方は折角のチャンスを見逃しているようです。日中の悪天候で「今日は、オーロラは見られない」と悲観し、夜に寝てしまう人が少なからずいます。折角、アラスカまで来て、勿体無いです。

夜半過ぎから雲が切れてきて星空となりオーロラが出たり、雲が突然切れてその隙間から美しいオーロラがでたりすることは多々あります。あきらめて寝てしまった方々は、翌日になって、頑張って起きてオーロラを見た方々から話を聞き悔しい思いをされます。どんなに天気がその時悪くても、数時間後には晴れているかもしれないのです。

又、フェアバンクスの町は雪でもチナ温泉は晴れているなど、「微気候」もあります。天気予報はあくまでも広い範囲の全体的な予報であり、微気候まで知ることは出来ません一年365日の内の、たった2~3日の話です。寝てしまうと、可能性を最初から放棄したことになります。見ようという努力や姿勢がないと、見られるものも見られません。チャンスを自ら潰さないようにしたいものです。オーロラ観測とはすばらしい自然と向き合うまたとない機会です。