旅 常 人 -RYO JYO TO-

旅を振り返りながら、これから旅する方にアドバイスします

ペルー マチュピチュ

ペルー マチュピチュ

南米ペルーアンデス山脈に位置するインカ帝国の遺跡マチュピチュは「空中都市」という異名があります。600mも切り立った断崖の上に5㎢にもわたって広がるその光景は圧巻という言葉しか思いつきません。
アメリカ人探検家のハイラム・ビンガムが1911年に発見しました。翌年から発掘を始め、多くの女性の遺体が見つかり、ここは太陽神に仕える巫女たちが住んだ場所だと断定するに至ります。 
インカ帝国は標高3000m~4000mのアンデス山地に広がっていました。巨大な石を使った建築や黄金細工、織物など、当時としては大変高度な文明を持ち、繁栄を極めました。しかし、その繁栄も、1533年にスペインの征服者フランシスコピサロの手により、一瞬にして崩れさりました。

当時のことを記したスペイン側の裁判記録によると、マチュピチュは9代パチャクティ王(在位1438‐71)の時代に建設された別荘地で、聖なる土地だったそうです。何故このような高地に断崖絶壁の都市を築いたのかは未だ解明されておらず、だからこそ、マチュピチュに対する人々の想像力を駆り立て続けるのでしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、宮崎駿さんの「天空の城 ラピュタ」のモデルになった場所でもあります。

 

玄関口のアグアスカリエンテスは、現地の言葉で“熱い水”という意味です。どことなく日本の温泉街のような雰囲気を漂わせています。それもそのはずで、実際に温泉がありのです。個人的な印象としては、宇奈月温泉に何となく似てると思いました。温泉好きな日本人としては、折角なので浸かりたいところですが、入浴には水着が必要で、温度は非常に緩く、日本にあるような温泉をイメージして行くとかなりガッカリすること必至です。

雨季に限らず散策にははカッパが必須です。快晴でも、時折、スコールのような雨が降ることが多いからです。また、防寒具にもなります。

標高が高いので日差しが強く、日焼け対策もしないといけません。帽子、サングラス、日焼け止め、タオルは一通り準備して間違いないです。

お手洗いですが、入り口ゲートを入ると中にはトイレはありません。入口には、有料のお手洗いがあります。米ドルでの支払いも出来ます。

お手洗いの隣りに有料の荷物預けがありますので、少し身軽になりたい場合に重宝します。

マチュピチュ村からマチュピチュの入場口まではシャトルバスがピストン運行されており、観光客も登山客も例外なく、このバスを利用します。所要時間は片道約30分で、料金は往復20ドルです。
バスは、至って普通のシャトルバスですが、いろは坂のようなカーブの多い道を走るので、車酔いしやすい人は注意が必要です。

マチュピチュの入口では、入場券(チケット)と身分証明書としてパスポートが必要になります。忘れずに持参しましょう。

入口から歩くと、「真っ直ぐ行く道」と「左へ上がる階段」に分かれますが、「左へ上がる階段」をまずは上がります。

急な階段をしばらく上がると、、マチュピチュ遺跡全体が見渡せる高台へたどり着きます。