旅 常 人 -RYO JYO TO-

旅を振り返りながら、これから旅する方にアドバイスします

オーストラリア エアーズロック

エアーズロック
先住民族アボリジニ族は「ウルル」と呼んでいました。イギリスの探検家が発見し、当時の南オーストラリア植民地首相ヘンリーエアーズの名にちなんで名付けられました。
世界で2番目に大きい単一の岩石です。

日本ではヒットした邦画「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)に絡む土地であることからウルルを訪れる人が増え、「パワースポット」としても人気があります。

エアーズロックの案内を見ると上まで登れない可能性があることが書かれています。非常に厄介な突風が突然、吹いたりするのです。鎖はあるにはありますが不安定で、ほんの申し訳程度のものです。ですから、自分で自分の身を守らねばなりません。風で体のバランスを崩したら鎖もないところから真っ逆さまに麓に転落しても何ら不思議のないところです。通常は片道1時間、往復2時間で登頂可能ですが、風が強かったり、気温が高かったり、アボリジニの儀式が開催されたりすると登頂できなくなります。年間平均すると、登頂率は30%ほどしかありませんので、できれば確率を上げるために、エアーズ・ロックに2連泊することをお勧めします。

登頂の為の準備は重要です。トレッキングシューズ、リュックサック、軍手、水は最低限必要です。

東京タワーと同じくらいの高さですが、決して侮ってはいけません!最大斜度は47度もありますので、登山というよりはロッククライミングに近い感覚になります。鎖場を登るために軍手があった方が良いでしょう。

登頂の際、ガイドさんは同行しませんので、ご自身のペースで登ることになります。水1リットルを持参していることが登山に際して必須条件になります。

度胸試しの坂!

登りはじめ50mくらいは鎖がかけられていません。斜度は40度近くありますので、まずはここの区間をクリアする必要があります。決して無理はしないで下さい。恐怖心を感じたら、残念ですが登頂を断念して下さい。

150mほど続く鎖場が一番辛いです!

度胸試しの坂を超えると、次は鎖場になります。150mくらいをほぼ垂直に登っていく感じになります。この部分を超えるために30~40分くらいはかかります。本当に辛いので、ゆっくり鎖をつかみながら前進して下さい。足を滑らせないように慎重に進みましょう。

鎖場が終わると緩やかなアップダウンが頂上まで続きます!

かなり体力を消耗しているはずです。下山をするための体力も温存しておく必要がありますので、もしもキツく感じたら、頂上まで行くことを断念した方が良いでしょう。ここから20~30分で頂上に到着します。

ドラム缶のような標識が建てられた頂上に到着です!

標高は東京タワーと同じくらいですが、頂上からの景色は、もう少し高いような気がします。カタ・ジュタ(オルガ)も眺めることができます。登頂できると、非常に達成感を感じられる登山です。