旅 常 人 -RYO JYO TO-

旅を振り返りながら、これから旅する方にアドバイスします

イースター島

イースター島は南米のチリ領ですが、チリ本土から遠く離れた孤島です。島のことを住人たちは現地語でラパヌイ(大地)と呼びます。チリの沖合から遥か3800キロも離れてますから、彼らがこの島を大地と呼ぶことに異論はないでしょう。
人口は約3000人、観光客は年間に約25000人が訪れます。

 

日本からイースター島へはタヒチを経由するか、アメリカからチリに経由する方法があります。最短コースはタヒチ経由ですが便数が少なく運賃も高いので、少しでも安く行くとすれば遠回りでもチリからイースター島に入る方法となります。

 

巨石像のモアイは世界中の人々にイースター島の名を知らしめました。火山島で痩せた土地ゆえに資源の少ないイースター島にとって、モアイは貴重な観光収入をこの島にもたらします。1000体を超えるうち立っているのはわずか10分の1程で、その殆どは土中に顔を埋めたまま横たわっています。

大きいもので高さ9メートル、重さが90トンにも達し、島の内側を向いて立っている様は世界に例がないほど神秘的です。オロンゴの岩壁や洞窟には、奇怪な鳥人の顔が描かれ、またコハウ・ロンゴ・ロンゴという文字盤には、象形文字が残されています。
モアイ像は加工しやすい「凝灰岩」から出来ており、更に硬い「黒曜石」で出来た石斧で作られたそうです。


物価は孤島ということもあり、高めです。お土産は石や木で出来たモアイ像の彫刻が人気があります。だいたいが島の人による手づくりです。モアイ像のシールやチョコなどもあります。各モアイ像付近の売り子から買うよりは村の売店で買うほうが安くて品質も良いです。
島内の観光はツアーでしたらチャーターバスなので問題ないですが、個人旅行の場合はタクシーとなります。港に何人かいる運転手と個人交渉です。あからさまに値段を吹っかけてくる輩はあまりいませんがやはり値段をしっかりと決めておくべきでしょう。

 

島の料理はマヒマヒ、ラペラペ(ウチワエビの仲間)などの地魚と鶏胸肉を使った料理が多く、主食はパンですがサツマイモも欠かせない食材です。塩コショウとレモンだけのさっぱりとした味付けは、日本人の口によく合います。海に囲まれているだけあって、新鮮な魚介類に恵まれ、特にマグロは島の名物のひとつです。生魚は南米の代表的な料理であるセビーチェや刺身にして食べます。セビーチェは島の郷土料理で、生の魚介と野菜をライムで和えたものですが、南米本土のものに比べて辛くないのが特徴です。クラントまたはウムと呼ばれる料理は肉、魚、イモを地中に埋めて蒸し焼きにする伝統料理で特別の日のご馳走として作られます。

港付近にレストランが何軒かあります。
レストランには刺身を置いてあるところがたくさんあります。メニューには「SACHIMI」なんて書いてあることも。そこはご愛嬌でしょうか。
また、島には一軒だけ、「日本食の店」があります。
安く食事を済ませたい時はスーパーでパンを買うといいです。種類が豊富で味もしっかりしています。全般的に物価高のイースター島においては破格の安さです。

通貨は、チリのペソですが、島内では米ドルがそのまま使えます。日本円から現地通貨には両替が出来ませんので、日本で米ドルに両替が必要です。

島内の最大集落はハンガロアという村で島唯一の集落です。島の全人口約3000人の殆どがこの村に住んでいます。

教会から港へまっすぐ走る南北の大通り(テ・ピト・オ・テ・ヘヌア通り)、学校から車の修理工場にまっすぐ走る東西の大通り(ポリカルポ・トロ通り)この二つの大通りが村の中心で公共施設・宿泊施設店舗などが集まっています。

モアイの切り出し場のラノ・ララクへは、村から車で約30分です。入場には入場チケットが必要です。
この山から島内のほとんどのモアイが切り出されました。近づくにつれ、たくさんのモアイが見えてきます。